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歯周病の治療について
歯周病の治療は「感染のコントロール」、「力のコントロール」、「抵抗力の向上」 の3つの要素に分けられます。
「歯周病治療の3つの要素」
【感染のコントロール】
「感染のコントロール」とは、歯周組織(歯を支える骨、歯と骨をつなぐ歯根膜、歯ぐき)を破壊する直接的な原因であるばい菌を、ブラッシングや非外科的処置の反復あるいは3MIXなどの薬物療法、あるいは外科的治療などによって可能な限り除去することです。
具体的には、ばい菌が進入してくる歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)をきれいにすることが主となり、歯周病治療でもっとも大切な治療です。
奥歯の清掃性を上げるために必要に応じて歯の分割をおこなうこともあります。
【力のコントロール】
「力のコントロール」とは咬合調整や歯の連結固定あるいは硬さや長期の安定性を考慮した性能の良い冠をかぶせたりして、上下・左右・前後さらには咀嚼時の複雑な動きにおいても特定の歯に力が集中しないようにバランスの取れた噛み合せを作ること。
咬合調整やナイトガードを用いて、歯ぎしりやくいしばりなどの、歯にかかる強すぎる噛み合せの力を適切に分散させること。
さらに必要に応じて、失った噛み合せを、ブリッジや歯に負担のかかりにくい高性能の入れ歯・インプラント・歯の移植などの手法を用いて蘇らせたり、歯に適切な力がかかるように歯列矯正を行って歯並びの改善をおこなうことです。
噛む力が強かったり斜めに力がかかったりすると、弱っている歯にとっては破壊的な力となり歯周病はますます悪化してしまいます。しかしながら怪我の治療の後のリハビリのように適切な噛む力を与えれば、歯周組織(歯を支える骨、歯と骨をつなぐ歯根膜、歯ぐき)を再生・強化するためのよい刺激となるのです。
【抵抗力の向上】
もうひとつは「抵抗力の向上」です。
歯周病の最大のリスクファクターは「加齢」と言われています。従って肉体年齢を常に若く保つことが重要になってきます。それは「局所的」なものと「全身的」なことに分けられます。
「局所的」には、ブラッシングによる歯ぐきへのマッサージ効果と適切な噛む力のリハビリ効果が、歯周組織(歯を支える骨、歯と骨をつなぐ歯根膜、歯ぐき)への適度な刺激となり血行を良くして感染に対する免疫応答を高めるとともに、造骨作用を活発にして骨を強化し、歯根膜繊維が太く緻密になり、さらには歯ぐきの角質層を厚くして抵抗性を高めます。
従って適切なブラッシングや、バランスよく噛めるように調整することや、歯周病のレベルに応じた適切な咀嚼は、とても大切で有効な自己療法です。
歯周病の最大のリスクファクターは「加齢」と言われています。従って簡単に言えば「肉体年齢」を常に若く保つことが重要になってきます。
従って「全身的」には、免疫力の向上、基礎疾患のコントロール、健康の増進が大切です。
「免疫力の向上」のためには、自律神経リズムの適切なコントロール、食事療法や乳酸菌製剤などを用いて腸管免疫力を向上させる、さらには適切な睡眠を取ることにより、夜間に分泌されるメラトニンや成長ホルモンといった組織修復能の高いホルモンの適切で持続的な分泌を促すことなどが大切になってきます。
歯周組織は血管が豊富な組織であることから、歯周病は血管の病気とも言われています。従って血管の機能を低下させるメタボリックシンドロームや動脈硬化、糖尿病といった基礎疾患は二次的に歯周病のリスクファクターとなので、きちんとしたコントロールが必要不可欠になります。同様の理由で末梢血管の血流も低下させ、血管壁の抵抗性の低下を引き起こす喫煙は、徐々にそして確実に歯周病を悪化させますから、止めるべきでしょう。
加齢とともに有用な各種のホルモン分泌は低下し、組織修復に必要な栄養素の適切な摂取がより重要になってきます。
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